インプラント治療の成功のカギは3S(スリーエス)です。3Sとは、清潔・正確・スピードです。清潔な場所で正確な診断のもとにいかに速く手術をするかということがその成功率を上げるのです。
それには最新の設備が必要不可欠です。私が考えるインプラントの三種の神器を紹介しましょう。
手術室
インプラントの埋入の手術は、専用の手術室で行うことが基本です。通常の診療室も清潔を心がけていますが、やはり限界があります。インプラントの手術中に隣の治療台で歯を削っていたり、入れ歯を磨いていたりしては、雑菌の中で手術をしていることになってしまいます。
手術室の完備は、今や当たり前のこととなってきています。
CT(歯科用3D画像撮影)
CTとはレントゲンとコンピューターを使って検査をしたい場所を撮影し、そのデータをデジタル処理することによって三次元的に診断する装置のことです。つまり、従来の二次元的なレントゲンでは見えなかったものが見えてくるということです。
インプラントの埋入手術はあごの骨に穴を開けるものなので、あごの骨の形や神経、血管の走行や骨密度を知ることはとても大切です。CTを使って手術前にこれらの情報を得て手術のシミュレーションができるということは、安全で確実な手術ができるということに他ならないのです。また手術時間の短縮により術後の痛みや腫れの軽減にもつながります。
CT撮影をせずにインプラント治療を行うことは、歯科医の勘に頼るということであり、高度な先進医療とは言えないと思うほどです。
レーザーメス
レーザーとは、簡単にいうと非常に高いエネルギーを持った人工の光のことです。
レーザーメス(炭酸ガスレーザーメス)による切開は切開と同時に歯肉の表面を熱凝固させていくので出血が少なく、また凝固した層による被膜が歯肉の感染防止に役立ちます。つまり止血と殺菌効果により術後の治癒が大幅に促進されることになるのです。
【トピックス】 ピエゾサージェリー
三次元超音波振動により軟組織を傷つけることなく、短時間でしかも非常に高い精度で骨切りを可能にするインプランティスト垂涎の最新の医療機器です。近い将来、ピエゾサージェリ―を含め四種の神器になることが必至です。